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2011.12.28 Wednesday

112年前の床タイルは有田焼

 
床タイルは18cm角1.5cm厚。
床タイルは1階外部テラスの床に施工。写真は車の車種から判断するとS40年代頃か?。

役割を終えた建物は解体される運命にあります。しかしその一部は残ることもある。このタイルは明治34年に長崎港に面して建てられた、船着き場付属のオフィス棟のテラスに張られていたものです。建物は当時の長崎では典型的なテラス+バルコニーのあるコロニアル様式であり、タイルはこの一階のテラスに張られていました。色あせているものの今も品のよいブルー色に焼かれた風合いはまさに焼きものそのものです。幾何学文様をベースにしており、遠くポルトガルのタイルにも通じる意匠と思われますが、長崎からほど近い有田で焼かれたものだそうです。建物は三菱合資会社長崎支店を出発点に戦後は「炭礦社」という名前で市民に親しまれましたが、惜しくも1985年に役割を終え解体されました。当時は今ほど建築物の歴史的な保存運動に手厚くなかった様です。当時建築学科の学生であった私は解体前に一目見ようと建物への興味からこの場所をたづねました。現在保存されている近くの居留地の建物をみても、テラスに装飾タイルが張られている例はほとんどなく「人を迎える建物として少し立派に」といった当建物の設計者の良心的な意図が感じられます。

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