ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< わだつみのこえ記念館/開館5年目の改修 | main | 和・華・蘭−長崎紀行 10/22 >>
2011.11.05 Saturday

長崎郊外・出津教会のことー 2011.10/23

 
外観全景。海に近い丘に立つ。台風に配慮した低い屋根。瓦は飛ばないように漆喰により固定されている。長崎地方にはよくみられる伝統工法である。
外観部分。二カ所の出入り口がアクセントとなっている。昔の学校のよう。外部には強い日差しと熱射から守る為のガラリ引戸あり。教会ではめずらしい。
たぐいまれなセンスは玄関部にも現れる。
内部は劇的でもなく豪華でもなく簡素。外観の立派さと比較すると素っ気ないくらいである。外観は発信のため立派に、内部は静かな祈りの場所のため静かに・と。内部空間は伝統的な三廊形式。真ん中の身廊天井は高く奥ではアールに。側廊天井も同じ。正面の祭壇デザインも天井とまさに同じ形式(最初の写真のとおり外観正面部も。)でデザインされ、設計者の意図がわかる。
聖堂窓。外部と同じスライド式建具。

出津(しつ、またはしゅっつと呼ぶ)教会は明治初年にこの地にあらわれ、貧しい土地の民を啓蒙し殖産興業した、フランス人司祭ド・ロ神父により設計+建設/資産提供によりなされたものです。正確には明治12年にはじまり実に30年後の明治42年の増築工事を最後に完成しています。すべてド・ロ神父による設計+建設に大変意義があるそうです。近くの記念館にはそのときの工事道具など保存されています。フランス風のデザインをベースにしつつ、厳しい土地風土にも配慮した建築となっていることが価値を高めています。中世より教会は修道士が設計したことを考えるとド・ロ神父も同じで、抜きん出た司祭建築家といえます。長崎に残る教会群のなかでもシンボル的存在であり、日本のカトリック史にはずせない教会であると思います。本年、当建物は国の重要文化財に指定されたそうです。
コメント
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Powered by
30days Album